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ビジネスのアイディアをシステムの形にする方法|テントを張るように進める5つの段階

「こういうサービスがあったら、きっと使われる」「現場のこの困りごとは、仕組みで解決できるはずだ」。アイディアはあっても、どう形にすればいいのか分からない。社内にエンジニアもいない。そこで止まってしまう話を、私たちは何度も聞いてきました。テントは、ペグを1本も打たなければ、最初の風で飛んでいきます。アイディアも同じで、地面に打ち込むまでは形になりません。社名のpegは、テントを地面に留めるこの小さな杭から取りました。この記事では、アイディアをシステムにするまでの5つの段階を、テントを張る手順になぞらえてお伝えします。

1 困りごと2 材料3 最初の範囲4 試作5 作り手
5本のペグが、アイディアを地面に留めます

1本目 場所を選ぶ:誰の、どんな困りごとか

テントを張るとき、最初に決めるのは場所です。どんなに立派なテントでも、水はけの悪い場所に張れば台無しになります。

アイディアも、最初に書き出すのは機能ではありません。「誰が、何に困っていて、今はどうやってしのいでいるか」です。これがはっきりしていれば、あとで機能を決めるときに迷いません。反対に、ここがあいまいなまま画面や機能の話を始めると、関係者ごとに思い描くものがずれていきます。

たとえば、講習の自動通訳

pegが手がけた自動通訳のシステムは、国に登録された教習機関(登録教習機関)の講習で使えるものです。「講習を受ける人」と「講習の場で、講師の話が伝わらない」という、困っている人と場面がはっきりしたアイディアでした。ここまで絞れていると、何を作るかで迷いにくくなります。

書き出すときは、次の3つを1行ずつで十分です。

  • 困っている人は誰か(例:講習の受講者、事務局の職員、医療機関の受付)
  • 何に困っているか(その人の言葉で書くのが一番です)
  • 今はどうやってしのいでいるか(手作業、電話、Excel、あきらめている、など)
付箋を並べた紙に書き込んでいる手元

2本目 地面を確かめる:手元の材料を集める

場所が決まったら、地面の固さを確かめます。ペグがしっかり刺さる地面かどうかで、張り方が変わるからです。

アイディアにとっての地面は、手元にある材料です。調査データ、アンケートの結果、業務の規程、今使っているExcel。アイディアを裏付ける材料は、思っているより手元にあります。

  • 調査データ:予防接種に関するLINE上のAIチャットでは、保護者がどんな点に不安を感じているかを調べたデータが、会話の設計の土台になりました(事例を見る)
  • 規程やルール:ドローン操縦士協会の講習管理では、事務規程そのものが仕様書の代わりになりました(事例を見る)
  • 今の仕組み:日本眼科医会では、事務局の業務のヒアリングから始めて、会員管理システムを作り直しました(進め方を見る)

3本目 最初の1本を打つ場所を決める:最初に作る範囲

テントは、全部のペグを一度に打つわけではありません。まず風上の1本を打って、そこから順に張っていきます。

システムも、最初に作る範囲を決めます。目安は「これができれば、アイディアが本当に役に立つかを確かめられる」範囲です。ここで気をつけたいのは、予算を理由に、確かめるために必要な機能まで削ってしまうことです。必要な機能が欠けたまま試しても、アイディアがよかったのか悪かったのか判断できません。費用の考え方は「予算500万円以内で業務管理システムを作る方法」で、最初に作る範囲の決め方は「新規事業のシステムを小さく早く作る方法」で詳しく解説しています。

4本目 張り綱を張って、風に当ててみる:試作画面で確かめる

張り綱を張ったら、テントを揺らしてみます。どこがたるんでいるかは、風に当ててみないと分かりません。

アイディアも、企画書のままでは、どこがたるんでいるかが見えません。pegでは、完成品に近い画面の試作品を先に作り、社内の関係者や取引先、使ってもらいたい人に触っていただきます。紙の企画書を読んでもらうより、画面を触ってもらうほうが「これなら使う」「ここが分かりにくい」という反応がはっきり出ます。

試作の段階で、仕様を固めきる

画面の試作で要望を出し切り、裏側の仕組みを作り始める時点で仕様を固めます。後から大きな変更が入ると、費用も期間も膨らむからです。これは進め始める前に、お客様とお約束しています。

5本目 一緒に張る人を選ぶ:作り手の選び方

大きなテントは、1人では張れません。誰と張るかで、仕上がりも、かかる時間も変わります。

作り手を選ぶときに確かめたいのは、そのアイディアが、すでに確立された技術で実現できるかどうかです。実現できるなら、少ない人数で、費用を抑えて形にできます。

たとえば、医療ツーリズムの患者管理

pegが手がけた医療ツーリズムのシステムは、日本の医療機関で受診する外国人患者の情報を管理し、検査画像のデータを共有・やり取りできるものです。医療画像には、DICOM(ダイコム)という国際的な標準の形式があります。新しい仕組みを一から考えるのではなく、広く使われている標準の形式に沿って作ることで、医療機関の既存の機器や仕組みともつなぎやすくなります。

大手と小さな会社のどちらに頼むかで迷ったら、「大手のシステム会社と小さな会社は何が違うのか」もあわせてご覧ください。小さな会社に頼むときに、契約で確かめたい6つの点をまとめています。

pegの進め方

pegは、アイディアの段階からご相談を受けています。仕様書も、社内のエンジニアも要りません。話していただいた困りごとと、手元にある材料から、作るものを一緒に決めていきます。ご相談の前に秘密保持契約を結ぶこともできますので、まだ外に出していないアイディアでも安心してお話しください。

まず一人で整理してみたい方は、見積シミュレーターをお使いください。企画書や書きかけのメモなど手元の資料を入れると、機能の一覧と概算の見積が無料で出ます(メールアドレスの確認後に表示)。ご相談は10万円の規模から承っています。

よくあるご質問

Qアイディアがまだ漠然としていても相談できますか?

A

できます。「誰の、どんな困りごとを解決したいか」が一言で言えれば十分です。その先は、こちらから質問しながら一緒に整理していきます。

Qアイディアを話したら、まねされませんか?

A

ご相談の前に、秘密保持契約を結ぶことができます。お申し込みのときに、その旨をお知らせください。

Qどれくらいの費用で形にできますか?

A

作る範囲と、発注側で担っていただける作業によって変わります。見積シミュレーターで、機能一覧と概算の目安を無料で確認できます。

Q補助金は使えますか?

A

システム開発に使える国や自治体の補助金はありますが、対象となる事業や経費、申請の時期は制度ごとに決まっています。使えるかどうかは、各制度の最新の公募要領でご確認ください。

ペグを打つところから、ご一緒します

仕様書がなくても、社内にエンジニアがいなくても大丈夫です。アイディアを伺い、進め方と概算をご提案します。ご相談は無料です。