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AccessやExcelで作った社内システムの限界と、次の移し先の決め方

「10年前に前任者がAccessで作った管理システムを、いまも使っている」「Excelのマクロが複雑になりすぎて、誰も触れない」。中小企業や協会・団体の事務局から、よくいただくご相談です。こうした仕組みは、現場をよく知る人が作っただけあって業務にはよく合っています。問題は、作った人がいなくなった後も使い続けられるかどうかです。

このページでは、限界のサインと、次に移す先の決め方を整理します。

限界が近いことを示す6つのサイン

  • ファイルを開ける人が限られていて、同時に使うと壊れる、または待たされる
  • 作った担当者が退職し、中身を説明できる人がいない
  • データが増えて動作が重くなった、ファイルが壊れたことがある
  • パソコンを買い替えるたびに、動くかどうか毎回冷や汗をかく
  • 本体のファイルが個人のパソコンや共有フォルダに置かれ、バックアップが誰の担当か決まっていない
  • 在宅勤務や外出先から使えない

3つ以上当てはまるなら、動かなくなる前に移し先を検討する時期です。

白いテーブルの上のノートパソコン

なぜ壊れやすいのか

AccessやExcelは、もともと一人ひとりが手元で使う道具として作られています。それを組織の共有の仕組みとして使い続けると、次のような無理が出てきます。

AccessやExcelの仕組みで起きやすい問題
起きること理由
同時に使えない・データが壊れるファイルを共有フォルダに置いて複数人で開く使い方は、もともと想定されていない
誰が何を変えたか分からない変更の記録が残らず、間違いに気づいても戻せない
作った人しか分からない画面や計算のルールが、その人の作り方に強く依存している
環境が変わると止まるOfficeやWindowsの更新、パソコンの入れ替えで動かなくなることがある
持ち出しに弱いファイルごとコピーできてしまうため、個人情報の管理が難しい

移行先は4つ

AccessやExcelの仕組みからの移行先
移行先向いているケース注意点
① 市販のクラウドサービス業務が一般的で、既製品の機能で足りる独自のルールには合わせにくい。毎月の利用料がかかる
② ノーコード・ローコードの仕組み項目や画面を自社で作り替えたい作り込みすぎると、結局また属人的になる
③ 個別に作る(クラウド型)規程やルールが多い/長く使う/他システムとつなぐ初期費用がかかる。範囲を絞ると抑えられる
④ Accessのまま整理するあと1〜2年で別の計画がある/利用者が1〜2人根本的な解決にはならない。期限を決めて使う

迷ったときは「今の仕組みに、規程や制度に沿った独自のルールがどれだけ入っているか」で判断すると決めやすくなります。独自ルールが多いほど③が向きます。判断の観点は「会員管理システムはパッケージか個別開発か」も参考になります。

データを引き継ぐときの注意

  • まずCSVで書き出す:Accessの各テーブル、Excelの各シートを書き出し、件数を控えておきます
  • 同じ人・同じ取引先の重複を確認する:長年使った名簿ほど重複が残っています
  • 表記のゆれをそろえる:全角と半角、(株)と株式会社など
  • 計算式の中身を書き出す:マクロや関数に業務のルールが埋まっています。移す前に日本語で書き出すと、新しい仕組みの要件になります
  • 古いデータの扱いを決める:新しい仕組みで使う範囲と、保管だけする範囲を分けます

名簿の移行でつまずきやすい点は「オリジナルの名簿管理システムを刷新するときの進め方」に詳しくまとめています。

移行の進め方5ステップ

  1. 1

    今のファイルを保全する

    本体のファイルをコピーし、日付をつけて別の場所に保管します。まずここからです。

  2. 2

    使っている機能を書き出す

    画面、帳票、集計、取り込み・書き出し。毎月・毎年の作業も忘れずに。

  3. 3

    移行先を決める

    前の章の4つから選びます。見積もりを取るときは、いまのファイルをそのまま見せるのがいちばん早いです。

  4. 4

    データを移して確かめる

    件数と合計金額が一致するかを、事務局や担当者の目で確認します。

  5. 5

    並行して使ってから切り替える

    1か月ほど両方を使い、問題がないことを確かめてから切り替えます。

pegの進め方

pegでは、いまお使いのAccessやExcelのファイルそのものを材料にします。画面、帳票、関数やマクロに埋まっている業務のルールを読み解き、必要な部分をヒアリングで補って、ブラウザで使える形に作り直します。仕様書を用意していただく必要はありません。

費用の考え方は「予算500万円以内で業務管理システムを作る方法」、クラウド化の選択肢は「社内サーバーの業務システムをクラウドにする方法」をご覧ください。

よくあるご質問

QAccessのファイルを見せるだけで、見積もりは出せますか?

A

出せます。ファイルと、実際の業務で何をしているかを伺えば、作り直す範囲と概算をお伝えできます。パスワードがかかっている場合や、開けなくなっている場合もご相談ください。

Qマクロの中身が分からなくても移行できますか?

A

できます。中身が読めない場合は、実際の操作と出てくる帳票から動きを確かめ、必要な結果が同じになるように作ります。

Q全部を一度に移さないといけませんか?

A

いいえ。毎日使う部分から移し、年に一度しか使わない集計などは後に回す進め方もできます。

Q移行にどれくらいかかりますか?

A

データの量と機能の数によって変わります。見積シミュレーターで、機能一覧と概算の目安を無料で確認できます。

あわせて読みたい 移し先が決まったあと、次に手が止まるのがデータ移行です。業務システムの入れ替えでデータ移行が詰まる5つのことに、表記ゆれ・重複・添付ファイルの片づけ方と移行の6ステップをまとめています。

まずは話すところから

仕様書がなくても、社内にエンジニアがいなくても大丈夫です。実現したいことを伺い、進め方と概算をご提案します。ご相談は無料です。