コピーして使えるヒアリングシート
下の枠の中をコピーして、分かる範囲で埋めてください。A4で2枚程度になります。
このシートと、提案依頼書(RFP)テンプレートを合わせると、複数社に同じ条件で見積もりを依頼できる状態になります。
なぜこの7つを聞くのか
| 項目 | これが分かると何が決まるか |
|---|---|
| 1. 使う人 | 費用がいちばん大きく動くところ。社外の人が使う画面があるかどうかで、作る量が倍近く変わります |
| 2. いま使っているもの | 作り直しか、引き継ぎか、部分的な置き換えかが決まります。ファイル名まで分かると精度が上がります |
| 3. 業務の流れ | 画面の数と、いつ切り替えるかが決まります。繁忙期に切り替えるわけにはいきません |
| 4. 困っていること | 優先順位が決まります。時間を数字で書けると、投資に見合うかを自分たちで判断できます |
| 5. どうなれば成功か | 完成の定義になります。ここが曖昧なまま進むと「思っていたものと違う」が起きます |
| 6. 外せない条件 | 作り方が決まります。ここを後から出されると、作り直しになります |
| 7. 予算と時期 | 作る範囲が決まります。予算は人工(にんく)とほぼ同じ意味です |
費用の考え方は「予算500万円以内で業務管理システムを作る方法」に詳しく書いています。

いちばん大事なのは「例外」
実務の経験から言うと、システムが失敗する原因のほとんどは例外処理です。「基本はこうだが、この場合だけは別」という決まりが、どの組織にも必ずあります。
- 会費は年額だが、年度途中の入会は月割りにしている
- 修了証は当日発行だが、実技が10時間に満たない人は発行できない
- 請求書は郵送だが、一部の会員だけはメールで送っている
- 承認は課長だが、金額が一定を超えると部長に上がる
こうした決まりは、たいてい誰も文書に書いていません。長年の担当者の頭の中にあります。ヒアリングシートの【3】に、思いつくかぎり書き出してください。ここが埋まっているかどうかで、見積もりの正確さがまったく変わります。
書き出しのコツ
「いつもと違う対応をしたのはどんなときか」を、担当者の方に聞いてみてください。「そういえば、あのときは…」から出てくるものが、いちばん重要な要件です。
答えられなくていい項目
次の項目は、埋まらなくてまったく問題ありません。むしろ、ここを無理に埋めると実態と合わない要求になります。
- 画面の数や項目の一覧:一緒に決めるものです
- 使う技術やデータベースの種類:開発会社が提案する部分です
- 細かい機能の仕様:業務の流れが分かれば、こちらで組み立てます
- いまのシステムの中身:分からなくて当然です。動いている画面と帳票があれば進められます
仕様書がない状態からの進め方は「要件定義を発注側だけで抱えない進め方」にまとめています。
使い方の例
- 1
担当者2〜3人で30分だけ埋める
完璧を目指さず、分かるところだけ。埋まらない欄には「不明」と書いてください。それも情報です。
- 2
いまの画面と帳票を集める
画面の写真(スクリーンショット)と、実際に印刷している帳票。これがシートより雄弁です。
- 3
そのまま開発会社に渡す
複数社に相談する場合は、全社に同じものを渡してください。返ってくる質問の質で、その会社の理解度が分かります。
- 4
質問された内容を追記していく
打ち合わせのたびにシートが厚くなります。これがそのまま要件定義の材料になります。
pegの進め方
pegでは、このシートが埋まっていなくてもご相談をお受けしています。実際、届くご相談のほとんどは「困っていることは言えるが、何を作ればいいのか分からない」という状態から始まります。
その場合は、いま使っている画面、印刷している帳票、Excelのファイル、そして日々その業務をしている方へのヒアリングを材料に、こちらで機能一覧と進め方を整理してご提案します。発注する側でエンジニアを用意していただく必要はありません。
先に機能一覧と概算だけ見たい方は、見積シミュレーターをお使いください。このシートを埋めたものをそのまま入れれば、作るものの範囲と概算がその場で出ます。
よくあるご質問
Q全部埋めないと相談できませんか?
いいえ。1行も埋まっていなくてもご相談いただけます。このシートは、打ち合わせを早く進めるための道具です。
Q社内の誰に聞けばよいですか?
その業務を毎日している方です。管理職より、実際に手を動かしている方のほうが、例外処理を正確にご存じです。
Qこのシートは自由に使ってよいですか?
ご自由にお使いください。出典の記載も不要です。改変も問題ありません。他社への相談にお使いいただいてもかまいません。
Q埋めた内容を外に出しても大丈夫ですか?
会員の氏名や個人情報そのものは書かないでください。件数や項目名だけで十分です。pegでは、必要に応じて秘密保持契約(NDA)を締結したうえで詳細を伺っています。
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システムを作る前に業務をどこまで整理するか|見直す範囲の決め方
シートを埋めながら、整理が必要な場所と触らずに残す場所を決める。4か所と3か所の線引き。
まずは話すところから
仕様書がなくても、社内にエンジニアがいなくても大丈夫です。実現したいことを伺い、進め方と概算をご提案します。ご相談は無料です。
